えらく時間が掛かってしまいましたが、やっと再入荷しましたね、
ザ・ドクロズのCD。今度は
1stと2ndも一緒に入荷しました。

左から
1st「ザ・ドクロズ」、2nd「this is dokurock'n'roll '99」、3rd「ドアの裏」ザ・ドクロズ / CD / 1,000円
this is dokurock'n'roll '99 / CD / 1,000円
ドアの裏 / CD / 2,000円steve takenのたわごと その4
ザ・ドクロズはこう見えて結構キャリアが長くご存知の方も多いと思いますが、京都の女の子4人組、いわゆるガールズ・バンドです。私は昨年
「ドアの裏」のサンプル盤が
うちの店舗に来て、それを聴いてからですから、まだまだ俄かファンですね。あの“ストリップ小屋の楽屋裏風(元村八分K氏談)”ジャケットを見て、バンドの何が分かったのか分かりませんが、何故か惹かれまして、聴いてみた訳ですが、一曲目のダルなヴォーカルにやられましたね。関西系のバンドだとか、
ドクロズなどと言う無骨なネーミングとジャケのマッチングや、私もかつて20年程前、何度かお世話になった京大某研究会BOXが録音場所となっていた事や、私にとって惹かれる要素はもろもろあった訳ですが、結局バンドは音が最重要なのですね
「ドアの裏」はハズレ無しのアルバムでした。最近のバンドでは群を抜いて優れたバンドだと思っとります。
「ドアの裏」のライナーで
うつみようこ女史もほんのチョコっとそれとなくなんとなく触れてますが、歌詞、これ重要ですね。インストバンドなら話は別ですが、歌がある以上、言葉に意味が出来てしまいます。尤も、伝えたい事があるから歌詞を書くんでしょうから、意味はあるのでしょうが、その歌詞に魅力が有るか無いかは重要な事です。よく有る、安易な能天気でロマンチックなラブソング、或いは、ナルシスティックで、悲劇のヒロイン的恋愛哀歌、そう言う歌は彼女達は歌わない、もっと冷静に状況を見ている気がします。傍観者的とでも言うんですかね、本人達が意識しているかどうかは知りませんが・・・。かつて私の若かりし頃、某映画監督W氏から作品を裏打ちする思想がなっくっちゃいけません的な話を伺った事がありましてね、ふざけて、バカやって、はしゃいでいても良いのですが、その裏に思想って言うか「核」って言うか「芯」がなくちゃいけませんね。彼女達には、冷めているようでいて熱い「芯」が有ると見ました。今は色々制約があって載せなくなってしまいましたれども、このブログの前シリーズでは頻繁に書いてましたので御分かりかと思いますが、私は歌詞に拘るタイプでして、日本語でも英語でも歌詞がダメなバンドは好んでは聴きません。この3タイトル、歌詞カード付いてますので、じっくり聴いて読んで頂きたいですね。因みに、
「ドアの裏」には、NipletsのZIN氏がヴァイオリンで3曲参加なさっておられます。
で、昨年からライブには通っている訳ですが、彼女達のライブを初めて観た時、20年程前初めてラリーズを観た時以来の、いやいやそれはちと大袈裟か・・・、15年程前初めて
ゆら帝を観た時以来の衝撃でしたな。もっとも私は
ゆら帝に関してはインディーズ時代の2枚目以降は聴いてませんので、今はどうなのか知りませんが、あの頃のステージングはかなりインパクトあったんです。まあ、彼女達のは、違った意味でのインパクトだったんですが・・・。
ドクロズって言う割には可愛らしい感じでしたし、もっとスレた姐御風を想像してましたから。ダルって言うんだか、ゆるいって言うんだか、肩の力が抜けてて、自然体なのでしょうな、不思議な感じでしたね。あれじゃ普通はグダグダになっちゃうんですけどね・・・なってたか。この前も
UFOクラブでライブがあった訳ですが、まだまだお客さん少ないですね。売れようって気が無いんでしょうな。東京じゃまだまだ知名度低いみたいです。これからの更なる活動が楽しみなバンドです。あと、あの何と言い表せばいいのか分からない独特のリード・ギターはクセになりますな。個人的には、最近のバンドじゃ最もお薦め中の1推しバンドです。
私は、彼女達がバンド結成した頃の90年代後半から2000年代初頭に掛けて日本を離れていましたので、面目無い話ですが、ちょうどその頃の日本のバンド知識が欠落してましてね、私のいない間にこんな良いバンドが活動していたとは、浦島太郎な気分です。でも、かいかぶりすぎはけがのもと、だったりして・・・。(taken)